プリンターの種類と違い
インクジェットプリンターって?レーザープリンターって?
プリンターの種類と違いについてご説明しています。
インクジェットプリンター
インクジェットプリンターとは、インクを紙に吹き付けて印刷を行うプリンターです。シンプルな構造で一般家庭に広く普及しており、お値段もリーズナブルなのが特徴です。
代表的なプリンターはCanonのPIXUSシリーズや、EPSONのColorioが有名ですね。年末になるとよくCMも見かけます。電気屋さんなどでも一番目立つコーナーに置いてあると思います。 ただ、同じ用紙を何枚も連続して印刷するのはちょっと苦手。
またインクの種類も複数あり、それぞれに長所・短所があります。
染料系インク
染料系インクは、印刷媒体に対して「染みこませて」色をつけるのが特徴です。インクジェットプリンター初期から現在まで採用され、広く普及しているインクです。
長所
色の再現性が高い。
光沢が出やすい
短所
耐水性が低い(水に濡らすと滲みやすい)
耐光性が低い(太陽光などに長時間当たると、色あせ・退色を起こしやすい)
顔料系インク
顔料系のインクは、インクの色素を印刷媒体表面に付着させて色をつけています。顔料系インクの長所と短所は以下の通りです。
長所
耐水性が高い
耐光性が高い
短所
摩擦に弱い(特に光沢紙)
表面に張り付くタイプのインクなので、色落ちが発生しやすい。
ノズルの目詰まりを起こしやすい(粒子であるため、詰まりが発生する可能性がある)
光沢が出にくい。
長期保存に向いていない。
年賀状やはがきを印刷する場合は、インクジェットプリンターを使ったほうが綺麗に印刷できる場合があります。当サイトの素材を印刷する場合も、インクジェットプリンターでの印刷をおすすめしています。
レーザープリンター
レーザープリンターとは、その名の通りレーザーを照射してプリントするプリンターです。
高速・高品質な印刷が可能で、何枚も同じ用紙をプリントするのに向いています。
しかし、消費電力が大きく発熱量も多いのが欠点です。構造上、重量も重く消耗品のコストも安くはありません。
また表面にコーティングが施してある紙(光沢紙やシール紙、上質紙、インクジェット年賀はがき等)は印刷することができません。熱によりトナー(顔料+ワックス+外添剤で出来ている粉)を定着させる為、紙が内部に張り付く可能性があります。極端に厚い紙・薄い紙やエンボス加工などが施されている紙への印刷も苦手とします。
何だか不便そうなプリンターですが、普通紙への印刷品質と速度はインクジェットプリンターよりも圧倒的に高品質なので、企業やオフィスなどで利用されています。大量に印刷する場合、1枚あたりのコストが安くなるのも企業に好まれている理由のひとつのようです。